住居型有料老人ホームの導入事例
レクの質が劇的に向上!導入7ヵ月で17名の入居者を獲得
- 事業所名:
- 住居型有料老人ホーム四季平安の杜
- 所在地:
- 千葉県四街道市内
- 課題
- 専門職がいなかったため根拠のないレクを提供していた
- コロナ禍以降、新規入居者の獲得が低迷していた
- 体力測定の評価表の手書き作成に苦労していた
- 結果
- PT・OTの専門職によりレクの質の劇的に向上した
- 導入から約7ヵ月で計17名の新規入居者を獲得できた
- 評価表の自動作成により、現場に向き合える時間が増えた
千葉県四街道市内にある住宅型有料老人ホーム「四季平安の杜」は、入居定員36名の施設です。入居者様の平均介護度は3ですが、要介護5の方も入居されています。日常生活にもとづいたレクリエーションを提供しており、楽しみながらADLを維持できるのが特徴です。
オンラインリハビリサービス「Rehab Studio(リハブスタジオ)」は2023年12月に導入いただきました。同時に、運動メニューの自動提案や、身体機能評価ができるAI動作分析ソフト「Rehab Cloud モーションAI」も取り入れていただいています。今回は、導入に至った経緯とその後の変化を、副施設長の橋本真慈さんにお伺いしましたのでご紹介します。
リハ専門職がいなかったためレクに根拠を持てなかった
当施設では「風船バレー」「スリッパ飛ばし」などの運動や、オリジナルのレクリエーションを考案して入居者様へ提供しています。
リハビリの専門職はいませんが、日常生活の動作をヒントに多くのレクリエーションを考えてきました。一方で、専門職がいないことから、身体機能や体操について知識不足が課題となっていました。柔軟なアイデアはあるのですが、自分たちのレクリエーションに根拠が持てなかったのです。
また、さまざまな業務のなかで、人員不足の問題もありレクリエーションに注力しきれずにいました。
新規獲得が低迷、人員不足で打開が困難
コロナをきっかけに、外出イベントやレクリエーションが提供しづらくなり、入居者様の満足度が下がっていたのも悩みのひとつでした。以前は80〜90%の方が「サービスに満足している」と回答していましたが、それが30%まで落ち込んでしまったのです。
1ヵ月に3人ずつ新規申込者の数も減り、全盛期と比べると申込者が半減した時期もありました。
新規申込者数、満足度の立て直しが必要でしたが、人員不足もありなかなか現状を打開できずにいたのです。
起爆剤としてリハ専門職から指導を受けられるリハブスタジオ導入
これまで、入居者様へのサービス提供は、自分たちだけで取り組まなければならないと考えていました。
しかし、現状は人員不足により満足度の高いサービスを提供するのが難しい状況でした。そのようなとき、人員不足を克服する方法として知ったのがリハブスタジオです。きっかけはFAXで送られてきたチラシでした。
導入の決め手となったのは、初期費用がかからなかったことです。ほかのサービスも検討していましたが、初期費用が必要なためハードルが高く感じていました。リハブスタジオは月ごとの契約で初期費用はかかりません。そのため「まずは試しに使ってみようか」と思えたのです。
利用を続けているのは、サポートスタッフの丁寧な対応があったからです。契約のときから専門用語を使わず説明してくれ、こちらがわかりやすくなるような気配りを感じていました。
介護も同様ですが、サービスを提供するときは「丁寧さ」「相手の立場で考える配慮」が大切だと思っています。もちろん、入居者様の方が楽しそうにリハビリに参加されているのも「サービスの利用を続けたい」と思った大きな要因です。
導入時も難しい作業はなく、トラブルなくスムーズに進んだのも好印象に感じたポイントです。わからないときはスタッフの方が教えてくれるので安心感もありました。
導入7ヵ月で17名の新規入居者を獲得を実現
リハブスタジオや、モーションAIの導入により新規申込者が増加しました。業務が効率化でき営業時間が増やせたこともあり、7ヵ月で待機者を含め17名の方に新規でご予約をいただいています。
入居者様の満足度向上も肌で感じており、アンケートで調査する必要がないくらいでした。リハブスタジオやモーションAIによる取り組みが家族の好印象につながったことがきっかけだと考えています。
PT・OTによる集団体操とAIでの身体機能評価が好評
ご家族には、専門職による集団体操や、モーションAIにより身体機能が評価できることが当施設の強みだとお話しています。
以前、歩行が難しく車イスを利用していた方が、数ヵ月の集団体操やレクリエーションによるアプローチで外出イベントに参加できるようになったことがありました。そういった実例を写真付きで説明しており、好評をいただいています。
モーションAIによる身体機能の評価が点数ではなく、顔文字で表示されるのも魅力的です。入居者様のなかには、点数による評価では「この年齢で100点を目指すのは難しい」と、モチベーションを持てない方もいます。そういった方には顔文字での評価が響いているのです。
また、以前は体力測定を行っており、評価表は手入力で作成していました。身体機能の評価をはじめ、その月の思い出の写真を1枚入れて、コメントを残していたのです。作成には1人あたり1時間はかかっていたでしょうか。入居者様には好評でしたが、職員の負担もありました。
モーションAIを導入してからは、フィードバックシートにより評価表作成の時間が減り、入居者様と向き合う時間が確保できるようになっています。
画面越しでの直接指導は入居者のモチベアップにつながっている
画面越しの指導は、特別感がありモニターに集中している入居者様が多いです。名前を呼ばれる場面もあり、モチベーションが上がっているようです。なかには「はずかしい」と言いながら、呼びかけに手を挙げてこたえる方もいますね。
また、「今さら体力なんて変わらないから」と運動されなかった方も、積極的に参加するようになりました。オンライン上ですが、すぐそこにもうひとりの職員がいるように感じているのではないでしょうか。
職員の介護スキルアップにも寄与、学びのヒントが豊富
職員のスキルアップにも、リハブスタジオが役立っています。
たとえば、理学療法士による集団体操の指導は、身体の使い方を学ぶ良い機会です。体操でわかる筋肉や関節の動かし方は、移乗や入浴介助などの動作に応用できる部分があります。
また、入居者様のなかにはスタッフの声かけは拒否する方でも、理学療法士の言うことにはうなずく方もいます。周囲の状況もありますが、細かな言葉のニュアンスによる違いがあるのではないでしょうか。言葉のかけ方ひとつとっても職員の勉強になります。
こうした職員のスキルアップは、入居者様にとっての安楽な介助につながります。結果として満足度アップや介助の拒否がなくなることにつながると考えています。
「今もできる」をサポートし続ける
今後、入居者様が「昔はできた」ではなく「今もできる」という言葉をいってもらえるようにADLの維持や、QOL向上の力になりたいと考えています。
リハブスタジオは専門職の方がプロの視点を持ちながら、体操を通して親身にアプローチしてくれるのが魅力です。入居者様は、相手の心を感じてやる気を出したり「がんばろう」と思う方もいます。
そういった方のためにも、リハブスタジオやモーションAIなどを活用しながら、体づくりをサポートしていきたいと思います。
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